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美しい妄想より泥臭い実践

数年前に取引があった会社のことが気になって調べた

ら・・・1年前に破産していた。資本金はうちの10

0倍弱。人員もうちの50倍弱の規模。でも売上はう

ちと同じぐらい。良い反面教師として覚えておこう。

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【解説】

2006年に、過剰なほどに稼いでいたバブルな

時期があった。

もちろん手元キャッシュも大きいし、稼いでいる

ことをブランドとして活動していたから・・・

様々な出資の話を受けていた。

1つの会社には、話をいただいてすぐに500万円

を出資した。

1つの会社には、これも話を聞いてすぐに

100万円を出資。

余剰資金が常に5千万円以上あったから出来た訳

だけれど・・・

さすがに経営者を見ていて、僕よりも稼げないのに

風呂敷だけが大きくなっていくのを見て・・・

すぐにこの出資金を引き上げた。

僕は、出資金がないところから初めて、すぐに

年商2億以上になった。

ところが、彼らは、僕の10倍ほどの規模で事業を

展開していたにもかかわらず、売上は僕と同じ

ぐらい・・・

つまり、それだけ資本効率が悪い事業をやって

いたわけだ。

久しぶりに気になって調べたら、1社は破産。

1社は休眠状態。

2社に共通していたのは、

「事業プランのプレゼンだけは美しかった」

ということ。

パワーポイントで美しく作られた資料で、

「こういう事業でこれだけ稼ぎます!」

「将来的にはこれだけ伸びます!!」

と、鼻息だけは荒かった。

彼らを見ていて思ったのは

「妄想と実践の乖離」

ということ。

経営者は妄想を膨らませて夢を描くのが

仕事の一つだと思うけれど、その夢を少しでも

現実に落としこむための泥臭い実践が必須。

彼らの場合、妄想の中の経費の部分だけが

実現化していた。

つまり

・広くて美しいオフィス

・たくさんの社員

・広い社長机に、豪華な接客ソファ

こういうところだけが実現化していたわけ。

で、肝心な「事業で稼ぐ」という部分はどうも

中途半端で。

事業って、オフィスがなくてもお金がなくても

人がいなくても・・・

ないない尽くしのところからスタートできる

ぐらいの泥臭いものじゃないと成功なんて

おぼつかない。

お金を貸してくれという輩と同じで、事業

資金を提供してくれという輩も大抵の場合は

実践力がないな。

自省も含めて、よく覚えておこう。

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